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SEAS認定コース受講しました

 

先日、日本にてはじめてとなる、SEAS(Scientific Exercise Approach to Scoliosis)の認定コースが開催されるとのことで、3日間のコースへ参加し、無事に修了しました!

 

 

SEASは側弯症の保存療法を促進する国際学会 SOSORTSociety on Scoliosis Orthopaedic and Rehabilitation Treatment)のガイドラインに基づいて、イタリアで開発された科学的な運動療法です。

 

 

側弯症患者自身による積極的な自己矯正「Active Self Correction」を重視しており、一人ひとりの身体的・心理的状態に合わせた個別的な運動プログラムを提供します。

その有効性は多くの臨床研究で検証され、国際的に高い評価を得ています。

 

 

講師はイタリアにある脊椎専門研究機関ISICOの理学療法部門ディレクターであるMichele Romano(ミケーレ・ロマーノ)でした。

側弯症治療に40年以上携わり、SEASの開発者でもあり、前述のSOSORTの代表も務めていた方です。

側弯症における運動療法の有用性を科学的に検証し、数多くの研究論文を発表され、世界各国でワークショップやセミナーを開催し、医療従事者の育成にも尽力されているとのことでした。

 

講師のMichele

コースの中で印象的だったことは、まずは、とにかく定量的な評価をしっかりと実施していき、それらのデータをもとにエビデンスに則った介入をしていくことです。

X線画像から、Cobb角だけでなく、椎体の回旋角度や生理的弯曲からどれだけ逸脱しているかを、すべて定量的に測定してアプローチに活かしていきます。

 

 

その上で、個別性に則って自己矯正を指導し、いかにクライアント本人に正しい動きを認識させるか、無意識レベルでもできるようにエクササイズを行っていました。

 

 

また、ISICOがエンジニアの方と開発したScoliosis Managerというソフトウェアやアプリなども用いて、クライアントへの運動指導の資料をその場で作成し共有しやすくするシステムも非常に興味深かったです。

 

 

ただ、これまで実施してきた側弯症のアセスメントや運動療法、ピラティスを通じたアプローチの有効性や良さも改めて実感することができました。

 

 

これまではドイツのシュロス法をベースとした側弯症の運動療法を提供してまいりましたが、今回学んだイタリアのSEASのメソッドも含め、それぞれの良いところを取り入れ、より質の高い介入を行っていけるよう進めていきます!

 

 

側弯症と診断されても、外科的な治療以外の選択肢とその可能性がまだまだあることを日本でもさらに広めていきたいと考えています。

 

 

 

ぜひご興味のある方はお問い合わせください!