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姿勢のニュートラルについて

身体の各部位を痛めないように使う為の考え方として、ニュートラルポジションがあります。

中間位とも言うことができますが、具体的にどのようなことを指しているか見ていきましょう!

 

ニュートラルポジションは、アライメントが本来の位置にある状態で、最も負担のかかりにくいポジションです。

各関節におおよそ決められているのですが、何によって決定されているのでしょうか?

 

まず、姿勢のニュートラルポジションを決めるための重要な要素が

軸の伸長です!

軸の伸長により、ニュートラルな姿勢が作られ、各関節を本来の位置に近づけることができます。

 

基本的にはニュートラルな姿勢を取れているときは以下の指標が一直線に並んでいます。

矢状面(横から)

・耳垂(耳たぶ)

・肩峰(肩甲骨の先端)

・大転子

・膝関節中央

・外果前方3cm

 

前額面(後ろから)

・外後頭隆起

・脊椎棘突起

・仙骨中央

・両膝関節の間

・両内果の間


さらに、ニュートラルな姿勢を作るためにまず重要なのが頭部です。

頭頂に手を置きながら、以下の点を意識します。

・目線は2,3km先を見る

・首の前にも後ろにもシワを寄せない

・上下の歯はかみ合わない

・舌は上に持ち上げる

・天井と床が視野に入る

 

次に肩関節のニュートラルです。

基本的には以下が基準になります。

 

・肩峰(肩甲骨の先端)が最も低くなるポジション

肩は巻き肩や後ろへ引き過ぎたポジションのいずれであっても、肩甲骨が上がってしまいます。

そのため、肩甲骨が最も下がった位置が頭部も上に伸び、軸の伸長も得られるニュートラルポジションとなります。

 

次に股関節のニュートラルです。

基本的には以下が基準になります。

 

・大腿骨頭が体表から触れなくなる位置

・骨盤はASISがPSISのやや指2本分下方

不良姿勢の定番である、骨盤の前方へのSwayが起きると大腿骨頭を足の付け根で触れることができるようになります。

 

股関節を引き込み、骨盤が本来の位置に戻ると大腿骨は触れなくなり、下肢でまっすぐ身体を支えることができるようになります。

 

実際には骨格特性などの個人差もあるので、的確なアセスメントを受けることがオススメです。

 

ニュートラルな姿勢を手に入れて、無理なく身体を動かせるようになりましょう!