私たちの身体の痛みの原因には様々なものがありますが、その中で大事な要素の1つに力学的ストレスと呼ばれるものがあります。
力学的ストレスとはその名の通り、身体を動かす際に関節を構成する骨や軟骨、靭帯、筋肉などにかかってくる物理的なストレスです。
力学的ストレスには主に以下に挙げるものがあります。
・圧縮ストレス
・伸張ストレス
・剪断ストレス
・摩擦ストレス
・圧縮ストレス
主に身体が重力に負けて縮むことで生じることが多いです。
例えば、猫背のような姿勢で長時間過ごすことで、背骨に長軸方向へ圧縮ストレスがかかり続け、背骨の関節や椎間板への負荷となり腰痛などの原因になる可能性があります。
・伸張ストレス
筋肉や靭帯などが伸ばされ続けることでかかってくるストレスです。
例えば、頭が片側へ傾くと反対側の筋肉はそれを止めようと伸びながら緊張しまう。
その状態が継続すると筋肉や筋膜が固くなり、痛みの原因になる可能性があります。
・剪断ストレス
関節の面に対して前後左右方向へかかるストレスです。
例えば歩いている時にお尻や膝が左右に揺れてしまうことで、それぞれ股関節や腰、膝関節に剪断ストレスがかかり、関節周囲の組織(関節包や靭帯、筋肉など)の痛みの原因となる可能性があります。
・摩擦ストレス
狭くなっている空間を通る腱や靭帯に過剰な負荷がかかることで生じるストレスです。
手を長時間酷使してしまうことによる腱鞘炎などは摩擦ストレスによって生じている可能性が高いです。
それぞれの力学的ストレスをしっかりと理解し、適切な体の使い方を身につけ、痛みを予防しましょう!