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側弯症とスポーツの関係

オリンピック、パラリンピックと盛り上がっているように、スポーツは私たちに感動と力を与えてくれるとても素晴らしいものです。

その一方で、何ごとにもメリット・デメリットがあるようにスポーツを行うことによって身体に与える影響ももちろんあります。

 

私たちの身体は幼少期の頃からの動きの癖や習慣から形作られていることは事実です。

側弯症の原因は明確には判明していないものの、スポーツとの原因はあるのでしょうか。

 

慶応義塾大学から側弯症と関連のあるスポーツ活動や生活習慣について報告がされています。

その報告によると、クラシックバレエが側弯症の発症と関連があると指摘されています。

 

その他にも側弯症との関連性が指摘されているスポーツには以下があります。

・新体操

・水泳

・陸上競技

など

 

また、いわゆる二次的に生じてくる機能性側弯症のケースも踏まえると、

 

・片側の動作を繰り返すもの

・ジャンプと着地など片側の下肢への衝撃が繰り返されるもの

 

なども発症に影響がある可能性が経験的に考えられます。

 

スポーツについては特に幼少期から長期間関わったものの影響が強いことも報告されています。

成長期が終了するまでの間は成人に比べて軟骨の占める割合も多いため、偏った動きの反復で背骨の骨格に影響を与える可能性が高いためです。

 

スポーツは健康な心身の発達の為にも非常に重要な役割を担っているのは事実で、素晴らしい体験も与えてくれます。

その一方で、身体の歪みなどの原因にもなり得ることも理解して、うまく付き合っていくことが大切ですね。

 

<参考>

思春期特発性側弯症とスポーツ活動や生活習慣との関連 -適切なスポーツ活動や生活習慣指導へ(慶応義塾大学)