側弯症は多因子遺伝病と考えられ、遺伝子による要素の他に様々な要因が複雑に絡み合って生じます。
その要因に姿勢からくる影響がありますが、そのうち頭位は大切な要素の1つです。
頭の重さは約5kg、体重の1割ほどあるとされています。
頭の位置が左右にずれた状態にいると当然その重さに背骨は対応しようとしますが、それが常に続いてしまうことで背骨の偏移に繋がっていきます。
特に、頭の位置は骨盤の中心(仙骨)の真上に位置することが大切です。
一般的には頚椎の7番からおろした垂線(C7
plum line)が仙骨中心に引いた垂直線(CSVL)の左右どちらに位置しているかを評価します。
側弯症の悪化を予防するトレーニングとしても、まずは頭が骨盤の直上にしっかり乗れるように姿勢を正し、歩くときもブレないようにトレーニングを徹底して行うことが非常に重要です!
頭の位置を整えるためには頭上に物を乗せる方法がおすすめです。
頭のてっぺんに意識を向けて物を乗せたらそれをできるだけ高く持ち上げるように上に伸びます。
そうすることで、背骨も一緒に上に伸ばすことができ、結果的に骨盤の真上に頭が乗るようになってきます。
もちろん、手などを重ねて頭の上に乗せてもらっても大丈夫です。
座りながらなどでも練習できますので、ぜひ試してみてください。
適切な頭の位置を意識して、偏った姿勢にならないように注意しましょう!